2017年4月5日水曜日

市民講座: さまよえる世界経済 ― 資本主義&グローバリゼーション  平井俊顕


      近日中に刊行予定


                                      


民講座: さまよえる世界経済

資本主義&グローバリゼーション
  
                             平井俊顕

                     目次 (詳細版)

プロローグ
 

1 資本主義とグローバリゼーション

1  資本主義をどうとらえればよいのだろうか 

                1. はじめに

2. 資本主義システムの問題点
2.1資本主義システムの長所短所
2.2 資本主義システムの3つの問題点
 
3. 資本主義システムのあり方を問う
3.1「金融部門」と「実体経済部門」の「適正な」あり方
3.2ビジネスエシックス
3.3 自由と規制
3.4 政府の役割

4. むすび


2  グローバリゼーションをどうとらえればよいのだろうか

1.はじめに

2.  5つの要因

3.  4タイプのグローバリゼーショ
3.1 金融グローバリゼーション  米英金融資本による主導権奪回 
3.2 市場システム 米ソ冷戦体制の崩壊と資本主義への収斂
3.3 市場システムII  新興国
3.4 市場システムの統合  –  EU (あるいはユーロシステム)

4. むすび

3  金融の自由化と不安定性を見る 

1. はじめに

2. アメリカの金融自由化  「グラス=スティーガル法」の換骨奪胎化と
「グラム=リーチ=ブライリー法」

3. 世界金融システムの不安定性

4. 「金融自由化」考

5. むすび

4  リーマンショックとアメリカ経済 
オバマ政権の経済政策 (2009-10) を見る

1.はじめに
2. 財政政策
2.1 「アメリカ復興再投資法」の成立
2.2  ARRAの実施状況
2.3 「雇用法」をめぐる混乱
2.4  景気刺激よりも緊縮財政への動き

3. 金融政策
3.1  [補論] グリーンスパン期
3.2  バーナンキ期

4. むすび


5講 アメリカの金融政策 FRBの政策理論とパフォーマンス

1. はじめに

2.バーナンキの政策理論
2.1  [代替案i] 短期利子率 (FF金利) についての予想の形成
2.2  [代替案ii] 中央銀行のバランスシートの構成の変更
2.3  [代替案iii] 中央銀行のバランスシートの拡大(量的緩和 [QE])

3.  FRBの「非伝統的政策」LSAP

4. むすび

6  ユーロ危機、そしてEU危機 

1. はじめに

2. 経緯
2.1 ユーロがEU体制にもたらした脆弱性
2.2 ギリシア財政危機からユーロ危機へ

3. 打たれた手
3.1 ギリシアの救援
3.2
「安定化基金」の創設
3.3  ECBの行動 
3.4 「安定成長協定」の厳格化
3.5
 ドイツ政府の活動

4. 不安な今後 出口のみえないトンネル

5. EUの政治構造の激変
5.1
ユーロ危機の対処への失敗
5.2 中東難民流入問題への対処の失敗

6. むすび


7  アベノミクス、長期低迷の日本経済

1. はじめに

2. アベノミクス 政策理論とパフォーマンス
2.1 政策理論
2.2 パフォーマンス
2.3 日本経済の推移

3. QEQQEのパフォーマンスの比較

4. 長期にわたる構造的問題
4.1 国内で見る
4.2 世界で見る 長期停滞の現実

5. むすび

8  経済学はどうなっているのだろうか   この30年を振り返って

1. はじめに

2. 展開過程の概要
2.1 広い意味での新古典派の内部分解
2.2 広い意味での反新古典派の台頭

3. 新しい古典派

4. ニューケインジアン

5.ケインジアンとポストケインジアンの諸見解
5.1 ケインジアン
5.2 ポストケインジアン
    
6.むすび


9  地政学的視座に立って見る
 三極体制の出現とグローバリゼーションの変容

1. はじめに

2. 展開の概要
2.1 アメリカ一国覇権の時代
2.2「アラブの春」の予想外の展開とウクライナ危機
2.3 拡張を続ける中国
2.4 地政学変化とグローバリゼーションの変化

3. 「深層 & 真相」を覗く
3.1 ソ連のアフガン侵攻がもたらしたもの
            ソ連の崩壊とイスラム原理主義勢力の台頭
3.2 イスラム原理主義運動とサウジアメリカ
屈折した関係の発生
3.3  9.11 事件とアフガン侵攻
3.4 イラク戦争
3.5 オサマビンラデンの射殺事件


10 トランプ政権を見る
    
1.はじめに
    
2.トランプ政権内の権力構造
      2.1 バノン (Bannon)
2.2 ペンス (Pence)
2.3
身内派
2.4
共和党派 (The Party Wing)
2.5
ウォールストリート派 (The Wall Street Wing)
2.6
マケイン派
2.7その他の重要人物

3. トランプ大統領の行動
3.1
イスラム国からの入国阻止行動
3.2 オバマケア廃案行動と代替案の提示行動、そして脅迫的行動
3.4 外交政策
3.5 ロシアとの関係

4. むすび
     

2篇 資本主義をどう見る


11  ケンブリッジは資本主義をどう見ていたのだろうか 

1. はじめに

2. ケインズ ニューリベラリズム

3. ロバートソン 自由主義的干渉主義

4. ホートリー 「偽りの目的」の廃止と「真の目的」の達成

5. ピグー 社会主義の優位性

6. 比較評価

12  シュムペーターは資本主義をどう見ていたのだろうか 
社会主義社会の漸次的出現

. はじめに 

2. 資本主義社会の「積極的」(= 肯定的)特性

3. 資本主義社会の「消極的」(= 自壊的)特性
3.1階層的要因
3.2制度的要因
3.3社会心理学的要因

4. 社会主義社会の到来
4.1 青写真
4.2 比較

5. 民主主義

6. むすび

13  ハイエクは資本主義をどう見ていたのだろうか 
-「現場の人」と情報伝播としての「価格システム」

1. はじめに

2. 市場社会の本性
2.1 経済主体現場の人の知識
2.2「価格システム」情報の伝播機能
2.3 競争の機能予見せざる変化の動因
2.4 リアリズムとイデアリズムの葛藤:フェイズ
 
3. 自生的秩序としての市場社会
リアリズムとイデアリズムの葛藤:フェイズ

4. [補論] オーストリア学派の諸特性

5. むすび


3 ケインズの現在性


14  ケインズはどのようなことをした人なのだろうか 

1. はじめに

2. 子供の頃

3. 学生の頃、そしてフェロー

4. 1次大戦

5. 経済学者

6. 第2次大戦

7. むすび

15 『一般理論』てどのような本なのだろうか
 原典を見据える

1. はじめに

2.市場経済のヴィジョン
2.1 安定性、確実性、単純性
2.2 不安定性、不確実性、複雑性

3. 不完全雇用均衡の貨幣的経済学
3.1 貨幣的経済学
3.2 不完全雇用均衡

補論:それまでの理論にたいする批判と擁護

(1) 古典派批判

(2)「ヴィクセルコネクション」( WC) 批判

(3) 擁護

4. むすび ケインズ革命の本質


16  国際通貨体制をめぐる攻防劇 
 ケインズ案 対 ホワイト案

      1. はじめに

2.ケインズ案とホワイト案 
2.1 ケインズ案: 19419 428
2.2 ホワイト案

3. 両案の比較検討 
1942年夏(両案の検討開始) 434月(両案の公表)
3.1 国際清算同盟案 (194347)
3.2 両案の比較検討  (1943416)

4. 両案の統合化過程 19436月-444
4.1 「ユニタスの貨幣化」をめぐる攻防: 19436月-10
4.2 交渉の最終局面: 1943106 44422

5. ケインズのスタンス

6.むすび 現在的意義をふまえつつ

17  ケインズの「今日性」を問う

1. はじめに
2.なぜ、いまケインズなのか?
3.『一般理論』が投げかける「今日性」
3.1 現在との関連
3.2 政策論的特性
3.3 方法論的特性
4. 『一般理論』後の展開
5. むすびに代えて 戦後のケインズ経済学を
ケインズはどうただろうか

エピローグ