2017年9月8日金曜日

北朝鮮問題 -トランプの口(ツイッター)を禁止せよ

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北朝鮮問題 -トランプの口(ツイッター)を禁止せよ

一番の危険は、すでにトランプが吐き続けているツィッターである。

トランプは、「北朝鮮と話し合うことはもはや何もない」とツィッターし、

そして韓国大統領を「融和策などしてどうなる」と批判している。

北朝鮮は、トランプのツイッターに合わせて、一層挑発的な発言(しかし、

それは実行力を伴っているから危険このうえない)で反応している。

 アメリカは国連大使が「もう十分」と話し合いの余地はなく、さらなる

制裁を考えている発言をしている。

 国防長官のマチスも、これまでとは異なり、北朝鮮の姿勢に応じて、

なにか武装的攻撃もある、的発言をするまでになっている。

 というわけでトランプ政権はきわめて危険な姿勢をとり続けている。

そしてトランプのツイッターという手段が、いまでは核戦争という

棄権極まりないエスカレーションの重大なる危険になっている。

これを止める阻止をとることは必要不可欠だが、猫の鈴をつけられる

閣僚がいないという深刻な状況下にある。

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プーチンは、「対話による外交交渉しか方法はないし、それによりこの
危機を回避することは可能」との発言を、ウラジオストックでも行っている。

習も、似たスタンスである。

(トランプは習と50分ほどの電話会談を行って、とてもいい感触を
得た、と記者の質問にたいして応えている。ともあれ、かれが習と

話を試みたこと事態は少しは救いである。)

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ロシア・中国が最もいやがっているのは、米韓の合同演習とサードの韓国への

配備である。そしてサードの配備については、韓国国民が非常に反対している

という現実がある。さらに北との対話を望む声は韓国の世論調査では、80%を

超えているのである。

 こうした状況下で、トランプは、ロシア・中国のスタンスを尊重する姿勢を

とるのが必要不可欠なのだが、それを無視して動いている。

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 さらなるサンクションを北朝鮮に行うことは、きわめて危険な道を進むことに

なるのは必至である。

 ある専門家の意見だが、北朝鮮は必ずしも、交渉を否定するスタンスをとってい

るわけではないようである。そしてそれはプーチンや習が考えていること、あるいは

彼らは交渉に参画して緊張緩和に実力を発揮できる発言者であるから、現実化する

ことであると考えられる。

 いま、一番危険なのは、外交音痴のトランプが、よりによってツィッターという

ぶざまな手段で感情を吐露することで、金をいたずらに刺激し続けることである。

このぶざまな怪獣に口輪をはめることのできる人物が必要なのだが、それが

できていないのが現実である。

 状況は油断を許さないところにいる。しかもトランプのこの個人的特性により、

大変な状況に発展する危険性が絶えずはらんでいる。

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もう1つの懸念は北朝鮮の金も外交はまったくできていない
ことだ。プーチンや習と直接会談したことは一度もないから、
個人的に彼らが影響力を行使できるという状況にはない

(それに中国とは、金が叔父[中国通の北朝鮮のナンバー2で

あった]を処刑したことで、大きく関係がそがれたままである。

また韓国と共同で設置していた開城工業団地
も撤廃している)。

こういう状況下だから、外交は外相を通じて行われるというのが、

現実的にありうる道であろう - あるとすれば、であるが)。