2016年9月2日金曜日

Hayek, The New Confusion about 'Planning' , 1976









Hayek, The New Confusion about 'Planning' , 1976


1975年頃に、アメリカで「計画化」についてのプロジェクトが、レオンチェフを中心にして打ち上げられた。ハイエクはこれを、1920年代-1930年代の「社会主義経済計算論争」での議論の教訓をまったく無視した、そして1960年代に主としてフランスでもちあがった指示的計画(Indicative Planningの混乱に満ちた議論をも顧みない、ひどく時代遅れの計画である、と酷評している。

それはレオンチェフの産業連関表の充実と関連しているが、それは次のような誤った信念に基づくものである、とする。

 「投入・産出計算の価値を信じる源泉は、資源の効率的な使用は、主として技術的な配慮によって決定されるのであって、経済的な配慮によってではない、という完全に過てる考えである」(p.242)

かつて、こうした「5カ年計画案」的なものが、盛んに日本でも議論されていた (「中期経済計画」とか「長期経済計画」といったもの)