「資本主義経済30年考 ー グロ―バリゼーションの功罪」 平井俊顕
(『岩波講座 現代 第3巻』寄稿)
「資本主義経済30年考
ー グロ―バリゼーションの功罪」
平井俊顕
1. はじめに
2. 資本主義システム
2.1 本性
2.2 問題点
3. グローバリゼーションを引き起こした5つの要因
3.1 ネオ・リベラリズム
3.2 金融の自由化
3.3 資本取引の自由化
3.4 新産業革命
3.5 社会主義体制の崩壊
4. 4つのタイプのグローバリゼーション
4.1「金融グローバリゼーション」― 米英金融資本による主導権奪回
4.2 市場システムI ― 社会主義圏の資本主義化
4.3 市場システムII ―「新興国」の出現
4.4 市場システムの統合化 – ユーロ・システム (あるいは EU)
5. リーマン・ショックと現在
5.1 ネオ・リベラリズムの崩壊とケインズの復活
5.2 その後 – 緊縮政策
5.3 無傷のシャドー・バンキング・システム(SBS)
6. 地政学的変動
― 三極体制の出現とグローバリゼーションの変容
7. むすび