2017年10月6日金曜日

バイデンのスピーチ - 激しく、トランプを論難、対決の姿勢を!



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バイデンのスピーチ - 激しく、トランプを論難、対決の姿勢を!

(副大統領であったバイデンが、初めて、トランプの姿勢を、あらゆる方面から論難するスピーチを行った。
 戦後の国際秩序を崩壊させ、アメリカを世界から孤立化させる、暗い道をわれわれは歩んでいる、という内容である。この傾向にたいし、アメリカの外交関係者に対決の姿勢を示すことを促す内容になっている。)

“I really feel incredibly strongly that the women and men sitting before me, who have been the intellectual backbone of the foreign policy establishment in this country for decades, have to start to speak out,” he said. “President Obama and I have been very quiet and respectful, giving the administration time, but some of these roots are being sunk too deeply. I believe it’s time to challenge some of the dangerous assumptions that are attempting to replace that liberal world order.”

this administration’s foreign policy: ideological incoherence, inconsistent and confusing messaging, erratic decision-making, unwillingness or inability to solve problems caused by understaffing. When’s the last time, in the state department, you can stand on the seventh floor and yell and hear an echo?”
(トランプは外交をまったくといってよいほど、弱体化させている。国務省の重要ポストがいまだに埋まっていないところが多く、当然ながら仕事ができていない。国務副長官(ティラーソンに次ぐ、ナンバー2が空いたままであり、韓国大使は決まっていない、日本大使はつい最近、ようやく決まったばかりである。)

(ティラーソンが今年の7月、トランプを「間抜け」(Maron)と呼んだことが、いますっぱぬかれているが、偽らざる彼の気持ちであろう。トランプはほとんど政治にたいする知識をもちあわせていないことが、いろいろなサイトで暴かれている。彼の知識は、たいていの場合、「・・・で読んだ。・・・が語っていた・・・」という形式で語られることが多いのはよく知られている。市民が新聞やネットを読むのと同じレベルでの話を大統領としてしているのである。自ら事実を調べる、あるいは担当者に調べさせる、といったことをして、知識を身につけ、思考するということは、トランプにはできない。あるサイトで、キリスト教の何か有名な歌を歌う場面があり、副大統領のペンスが心配そうな顔をしてトランプに、そのパンフレットを渡したが、トランプはその内容を知らない様子で、途中でパンフレットを椅子におく、という行為があった。
 クリスチャンならだれもが暗証できるような内容のものらしいのだが、トランプはそれを知らない、と揶揄されていた。頭の中は空っぽだというのは、よく言われていることである。ただ、彼は人を欺く、とくに大衆を欺く才能を持ち合わせているばかりであるが、これがいまアメリカで最も危険なトランプを生み出している。)

次のサイトにこの問題が出ている。
https://www.youtube.com/watch?v=KXGuJlTVXfw&t=76s

彼がまともに自分の政治的見解を問われて、いかにそれにこたえられていないかの事例がいくつか紹介されている。




ばかげたツィートでの相手への罵声、馬鹿にしたニックネームで相手を怒らせるという方
法、こうしたことで外交の可能性を拒絶している。
“Trading insults. Deploying taunting nicknames. Promising to ‘totally destroy’ a country of 25 million people. Such erratic action only worsens the crisis and rejects the possibility of diplomacy.”
(ティラーソンは、北京で外交を展開し、「北朝鮮との話し合いのルートはいくつかある」と述べていたが、その直後「時間の無駄はやめよう」とツイートしている。この男は何なんだ、と思ないとしたら、その人も変である。ティラーソンは昨日、トランプに忠実に責務を遂行し続ける、という声明を出した。これが意味することは複雑なニュアンスをもっている。本来的にティラーソンはトランプとは考え方を大きく異にしているからである。ただいまの地位にいてアメリカにつくす、そしてそれは、マチス、コーンと連携することで、トランプの狂気の暴走を阻止させる、ことを心底にもっているからであはないか、とも推察するが、いかがであろうか。)

 (マチスは、イラン核合意について、上院の委員会で、イランは約束を遵守しており、これを維持することが重要である、と発言している。これは、トランプがこれからとろうとしている合意承認を拒否するという姿勢と真っ向から対立するものである。トランプは、国防長官マチスを罷免する行動に出るかだが、それはマチスの占める位置からして難しいとされている。トランプは例によって、イランが核開発をしないという約束を破っているという何の根拠もあげることができていないうえに、他の調印国や国連は、イランはそれを守っている、と述べているのである。)

 (北朝鮮では「ちっちゃなロケット・マン」、「話し合う余地はない」とツィッターで公
言するばかりであるが、北朝鮮は実際に水爆を落とすことができることを証明しているなかで、これはあまりにも無謀というか、何というか、行動である。
  そしてイランで、理由もあげられないまま、イランとの合意を拒否するという姿勢をとることで、イランは、核開発に進むという道を合法化する態度をとっている。そうなると、あのネタニヤフは、イランに核攻撃をしかける可能性が高まる(実際に、これまでもいくどかそういう脅しをかけていたが、その都度、アメリカに阻止されている)。

(こうなると、世界のリーダーではなく、理性や人間性を完全に阻喪したグループの長に納まることを意味している。北朝鮮が水爆を打つ。打ってみる。北朝鮮を全滅させてやる、的論調である。
 「イランは5年後には核を保有することになるテロリスト国家である」とトランプは吠
える。それではどうするのか、というと、経済制裁の再開である。しかし、他のどの国もそうした行為についていくことはない。アメリカは孤立している。
  対照的に、ロシア、中国は、こうしたトランプの馬鹿げた方針にたいし、かなり冷静に見ている。だまっていても、国際体制において自己の存在意義を自動的に高めていってくれているのがトランプだからである。アメリカは弱くなっていき、内部分裂状態を深めていくばかりである。)